「嘘をつく人」は変わらないのか?
これは、多くの方が一度は感じたことがある疑問だと思います。
「嘘をつくクセって治るの?」「何度も嘘をつかれて、もう信じていいか分からない…」 そして同時に、「でも、他のところは本当に優しいし、一緒にいたい」と葛藤する。
あなたの気持ちは、決してわがままではありません。 “信じたいけど、信じきれない”という矛盾した気持ちは、誰かを本気で愛した人にしか分からない、切ない感情です。
では、「嘘をつく人は変わらないのか?」
これは正直、「人による」というのが答えです。
たとえば、自分の行動を振り返って「どうして自分は嘘をついてしまったんだろう」と反省し、今後の在り方を見つめ直す人もいます。
過去の過ちをきっかけに、自分自身と向き合い、信頼を取り戻す努力をする人も確かに存在します。
一方で、自分の嘘を正当化したり、責任転嫁したりして、繰り返してしまう人もいます。
では、どうやってその違いを見極めたらいいのか。
それは、「彼が嘘をついたあと、どんな態度をとったか」「あなたの不安や傷ついた気持ちに、真剣に向き合ってくれたか」を見ることです。
「ごめんね、正直に言うべきだった」「不安にさせてしまって申し訳ない」「これからは信頼を築けるように努力する」と言って、その言葉通りに行動しているか。
この“言葉+行動”のセットがあるかどうかが、変われる人かどうかを見極める鍵になります。
嘘をついてしまったこと自体は、どんな理由であれあなたを傷つけた事実です。
でも、そのあとにどう向き合ったかは、今後の信頼関係を築くうえでとても大切なポイントです。
「優しい彼」なのに苦しくなる理由
今回あなたが悩んでいるのは、「彼が嘘をつく以外はとても優しくて、気も合うし、大好き」だからこそですよね。
優しいところもたくさん知っている。
楽しかった思い出もたくさんある。
自分のことを受け入れてくれて、支えてくれている。
その分だけ、「別れ」という選択肢を選ぶのが、とても辛くて怖くなるんですよね。
でも、あなたが今感じている苦しさの根っこには、「本音でつながれていないことへの寂しさ」「また傷つくかもしれないという怖さ」があるんじゃないでしょうか。
人は、どれだけ相手が優しくても、“信頼”という土台が揺らいでしまうと、不安定になります。
「もしかしてまた何か隠しているかも…」「本当はどう思ってるんだろう」って、心のどこかで常に緊張してしまうんです。
それは、あなたの心が「安心したい」と叫んでいるサイン。
愛されたい、信じたい。
その想いが強いからこそ、嘘に敏感になってしまうのは、当たり前の反応です。
「頼れるのが彼しかいない」ことの危うさ
そしてもうひとつ、あなたが今とても苦しいと感じている背景には、「彼以外に心を開ける相手がいない」という状況も大きく影響していると思います。
転職したばかりの新しい環境。 不安な毎日。
誰かに話を聞いてもらいたいけど、それができる相手が彼だけ。
だからこそ、どれだけ傷ついても、「離れる」という選択肢が怖くなってしまう。
「彼を失ったら、私の心の拠り所がなくなってしまう」と感じると、たとえ辛くても、“つながっていること”にしがみついてしまうことって、あるんですよね。
でも、どうか思い出してほしいのです。
あなたは、誰かに依存しなければ生きていけない人ではありません。
きっとこれまでだって、ひとりでたくさんの困難を乗り越えてきたし、自分の人生を一生懸命歩いてきたはずです。
「誰かに頼ることが苦手」というのは、裏を返せば「自分の力でどうにかしようとする強さを持っている」ということ。
今は環境の変化で心細くなっているかもしれないけれど、だからこそ“彼だけに頼る状態”から少しずつ抜け出すことが、心の安定にもつながります。
「別れるべきか、続けるべきか」答えのヒント
別れるかどうか――これは、簡単に答えが出せることではありません。
でも、ひとつだけ大切にしてほしいのは、 「あなたがこの関係の中で、安心できているかどうか」です。
恋愛って、「どれだけ好きか」よりも、「どれだけ心が安らげるか」のほうが、長く一緒にいられるかどうかに関係してきます。
一緒にいることで、泣いてばかりになるなら。 どんなに優しい彼でも、あなたが“自分らしく”いられなくなってしまうなら。
それはやっぱり、苦しい関係です。
「彼が変わってくれるなら…」と願う気持ちはとてもよく分かります。
でも、変わるかどうかは、彼自身の意思に委ねられた部分。
あなたがどんなに頑張っても、相手が変わるとは限りません。
それよりも、今のあなた自身が、
・ちゃんと心の声を聞いているか
・我慢しすぎていないか
・自分の気持ちを置き去りにしていないか
を、じっくり感じてみてください。
あなたが本当に望むのは、「彼が嘘をつかなくなること」かもしれない。
でも、その裏には、 「もっと安心して、大切にされていると感じたい」という想いがあるのではないでしょうか。
その想いを、何よりも大事にしてあげてください。
あなたに伝えたいこと
恋愛の悩みって、本当に深くて、複雑で、簡単に割り切れるものではありません。
好きだからこそ、迷うし、傷つくし、手放せなくなる。
でも、どうか忘れないでいてほしいのは――
あなたの心と人生を守れるのは、あなた自身だけだということ。
我慢を美徳にしないで。 「好き」だけでは、自分の心を守れないこともある。
あなたには、もっと安心して笑える未来があります。
今はまだ、その道の途中かもしれないけれど、あなたが自分を大切にして選んだ未来は、きっと後悔のないものになるはずです。
焦らなくて大丈夫。
すぐに決断を下さなくてもいい。
でも、少しずつ「本当の気持ち」に目を向けて、あなた自身を幸せにするための選択をしていってくださいね。
【まとめ】
嘘をつく人が変わるかどうかは、「その後の行動」で判断することが大切です。どんなに謝っていても、どんなに「もう二度としない」と言っていても、言葉だけでは信頼は回復しません。
大切なのは、その後にどれだけ誠実に向き合い、態度を改めようとしているか。
小さな積み重ねの行動こそが、本気で変わろうとしている証です。
もしあなたが「今回は違うかも」と思っても、それは“行動の変化”がなければ、また同じ傷を繰り返すだけになってしまいます。 「彼しか頼れない」という状態は、気づかないうちにあなたの心の自由を奪ってしまうことがあります。
誰かを心の支えにするのは決して悪いことではありません。
でも、その人しか頼れない状況になると、「離れたくても離れられない」「どれだけ辛くても我慢するしかない」という、しがらみが生まれてしまいます。
あなたの幸せが“彼”という存在に全て依存してしまっていると、恋愛があなたを幸せにするはずなのに、逆にあなたの心を縛ってしまうこともあるのです。
恋愛は、本来もっと自由で、心がのびのびできるものであっていいはずです。 恋愛で本当に大事なのは、「どれだけ安心して自分でいられるか」だと思います。
ドキドキやときめきも大切だけど、日々を共に過ごす中で一番必要なのは「心の安定」です。
隣にいるだけでホッとする。何も隠さずに話せる。弱さを見せても大丈夫だと思える。
そういう“安心感”のある関係は、長く続くだけでなく、あなた自身の自信や魅力もどんどん育ててくれます。
逆に、どこかでいつも不安になったり、気を遣いすぎてしまったりする関係は、心に静かなストレスを与え続けてしまうのです。 そして何より大切なのは、「自分の本音に正直になること」
本当はもう苦しい」
「もっと大切にされたい」
「疑うのに疲れた」
そんな小さな声に、蓋をしないでください。
あなたの本音は、わがままでも弱さでもありません。
それは、あなたが“もっと幸せになりたい”と願っている証拠です。
恋愛は、「我慢」や「忍耐」で成り立つものではなく、お互いが心地よくいられるバランスの上に成り立つもの。
自分の気持ちを大切にできたとき、はじめて「大切にされる恋愛」にも出会えるのだと思います。
今、あなたが抱えている迷いや不安、悲しみは、決して一人だけのものではありません。
似たような経験をしてきた人はたくさんいますし、そこから前に進めた人もちゃんといます。
だからあなたも、大丈夫。
今すぐに正解を出さなくてもいい。
でも、少しずつでも「自分の本当の気持ち」に正直になって、自分を守る選択をしていってください。
あなたが選んだ道が、きっとあなた自身を幸せへ導いてくれるはずです。
信じて、ゆっくりでいいので、前に進んでいきましょうね。
心から、あなたの幸せを願っています。